(メルマガ)業績連動休暇?

  • レポート
  • 2014.08.15

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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント

─────────────── 第123号

多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。

なお、筆者執筆中の(株)ASC・中村会
計のHPのASCレポート
(http://www.asc-report.jp/)との関係
は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ:業績連動休暇?
■まとめ
■編集後記
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今回は、編集後記とセットで業績連動の話
を。

まずは業績評価と給与。
古くて新しい永遠のテーマです。

今週はたまたま、まったく別の2社でこのご
相談をいただきました。

1社は部門別(要はチーム別)、さらには個
人の業績評価。
もう1社は純粋に個人の業績評価です。

頑張って会社の業績に貢献してくれた人に
どう報いるべきか。
そんな人がどうしたらやる気を出してくれ
るか。

いずれも評価して報酬に連動させることで
、会社の目指す方向性とチームや個人の方
向性を一致させることが狙いです。

もちろん、やる気は報酬だけで生じるもの
ではありませんが、大きな要因の1つです

私は、もうかなり前の経営コンサルティン
グ会社時代にもこのような案件に対応をし
たことがあるのですが、当時は業績連動給
与真っ盛り。
有名な富士通の失敗が世に出る前でした。

私達のチームも、最先端の制度だというこ
とで、業績評価結果をポイントにして報酬
をそのポイントに連動させて、、、という
複雑な制度を提案していました。

会社さんは、「なるほど」と言われつつ、
一方で運用できるかな、という心配を同時
にされていました。

そのプロジェクトに社内から集まっている
のは各部門から選抜されたエース達なので
、彼らはわかる。
ただ現場に持ち帰ってどうなのかな、と。

当時は、「やりましょう」と帰ってきまし
たが、今となっては、あれは良くない。
時代とはいえ、正直やりすぎだった。
反省というか少々申し訳ない気持です。

業績連動給与自体は悪いことではありませ
ん。
ただ、それはシンプルでないといけません

する方もされる方もわかりやすいもの。
そうしないと、導く過程で間違えたり、検
証不能になったりします。
そのような制度はなかなか受け入れられな
いし、続けられません。

全員満足の評価制度などそもそも存在しま
せんが、少なくとも、しぶしぶでも大多数
が納得するところまで持っていかなければ
なりません。
複雑だと、それが難しくなります。

だから、簡単な例を言うと、本当なら利益
に連動させて決めたいところでも売上にで
きないかを考える。

利益を使う場合にも、共通費の配分はでき
るだけ避ける、ということをして、極力シ
ンプルにする必要があります。

なぜなら、売上は把握しやすいし、社内の
誰でも検証可能。
利益でも、売上から自分が使ったことが明
らかなコストを引いたところまでなら理解
可能。
しかし、その先はわからない。

厳密に経理等が計算した利益は社内開示で
きる範囲にも限りがあります。
そうすると、自分に開示されない何かを通
して計算された利益で君は○○円みたいな
ことになりかねません。

その場合、そもそもその計算は合っている
のか、という話になります。
実際間違えてやり直し、とかやっていると
制度が持たないわけです。

業績評価と報酬はシンプルイズベスト

今回は、どの業界でもある評価と給与のお
話でした。

これだけで1冊の本どころか、1つのジャン
ルがありますので、まずは私の失敗から得
た基本的考え方をお伝えするところまで。

■まとめ
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業績評価と報酬はシンプルイズベスト

■編集後記
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本論で、やる気と報酬は密接にリンクする
がそれだけではない、と書きました。

実は先週、レッカーサービスの社長さん(4
0代男性)から、
「自分の頃は、バリバリ稼いで良い車買う
ぞ!だったのだが、、、」と人材確保の悩
みを聞きました。

最近の応募者は、給料はそんなに要らない
から、しっかり休みが取りたい、という感
じなのだそうです。

レッカーサービスが、夜中の車両トラブル
に駆けつけないわけにも行かないし。
仕事はあるのに困ったな、ということでし
た。

似たような話はITの社長さんからも聞きま
した。
若手社員の要望で、お盆は一斉に休暇にす
るのだと。

もしかしたら、モチベーションを上げるに
は、業績連動給与ではなく、業績連動休暇
を与える方が良い、という時代が近づいて
いるのかもしれません。
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