(メルマガ)日経文庫

  • レポート
  • 2023.08.15

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以下はオカネや何かの見返りをもらって書いているものではありません。
他の回もすべてそうなのですが、今回は宣伝くさいので念のため。

先日、高1の息子が定期試験のための勉強をしていました。
その中に、簡単な経済学も入っていました。
需要曲線、供給曲線をはじめとするミクロ経済学の話。

なつかしいな。
公認会計士試験で結構必死で勉強したことを思い出しました。

現在は選択科目の一つのようですが、当時経済学は必須の試験科目。
そしてその半分がミクロ経済学。

会計士試験のために通った専門学校で、若かりし頃の以下の松村先生が教えてくれてました。
https://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/mystaff/matsumur.html

ここ数年では時折政府の審議会の委員等としてテレビで拝見することもありますが、略歴からすると、当時は助教授になる前くらいに講師のアルバイトでもされていたのでしょうか。

その先生が、初学者にとても良いと勧められたのが日経文庫『ミクロ経済学入門』でした。

当時の本で唯一、今も手元にあるので見返してみました。
黄ばんだページをパラパラ。

すると、老眼になった今の私には判別しにくい細かい線や文字で、当時の私が図表やコメントを随所に書き込んでいました。

「お前がんばってるな」
声をかけてあげたくなりました。
たしかに当時は一日10時間、長い日は13時間くらいを2年間ほど、経済学を含めて全7科目、まぁがんばってやっていたわけです。

この日経文庫『ミクロ経済学入門』
文庫といいながら新書版。
入門と言いながら難易度が高いものもカバーしているのですがとてもわかりやすい。
簡単に書いてあるけど、変な省略はなく、本質が取り出されているように感じました。

松村先生もそんなことをおっしゃっていた気がします。
定かではないのですが、日経文庫自体を推奨されたように思いました。

そうです。
『ミクロ経済学入門』は絶版ですし、私がここで紹介したいのは実は日経文庫の方なのです。

日経文庫は良い。

日経文庫で本を出された他の先生にも伺ったことがあります。
ここで出す時は、他と比べて圧倒的にチェックが厳しいということでした。

編集者が読んで、わかりにくければ書き直させられる。
それが何度も続くのだとか。
その結果良い本ができる。

本や論文は、よく読んでいると、ちょっと違っていたり、著者が適当に流した部分があったりしますが、それが極めて少ないのはそうした経緯を経て作られているからなのでしょう。

そんなこともあり、私は日経文庫を信頼しています。

あの薄い新書サイズの本を読めば、著者が苦労して凝縮したそのジャンルの本質を知ることができるからです。

そのため、私もたまに、知らない分野はもちろん、知っているつもりの分野でも、日経文庫の本を買って再確認したりしています。

たとえば、ちょっと前に買った本に下記があります。
『はじめての企業価値評価』
https://www.amazon.co.jp/dp/4532113253/

業務上、非上場株式の株価評価のご依頼をいただくことがあるので、当然初めてではありません。
ただ、いつもやっている作業において
ここでこの数値をこう使う理由はなんだっけ?
こんな理解で良いのだっけ?
を再確認したり、
これをすべてすらすら「知っている知っている」と読める自分は大丈夫だな、と安心したり、に使えました。

日経文庫だけですべてOKというわけではないのですが、分厚い本を何冊も買って読むよりも、まず初めの1冊と考えたときにやはり良い。

1冊千円程度。

皆さんも、勉強したい分野、わかりにくい分野に取り組む際、ここで良さそうなものが出ていないか真っ先にチェックされた方が良いと思います。

そして、難しくても、これ以上簡単にはならないとあきらめて頑張る。
そんな使い方をお勧めします。

■まとめ
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日経文庫は信頼して良い

■編集後記
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前回お知らせした通り、8/6 レパードステークス(G3)
新潟競馬場に行ってきました。

わがエクロジャイトは15頭立ての2番人気。
事前に1番人気の馬には勝てそうだぞと思っていて、実際その通りになったのですが、残念ながら優勝ではなく4着でした。

でも、あんな暑い中走って5着以内に入って掲示板を外さなかった。
重賞レースなので4着でも賞金6百万。

そう考えると、十分じゃないか、と思い直しました。

レース後の今は放牧中。
まずはゆっくりお休みしておくれ、と思っています。