第219回 イメージ

  • レポート
  • 2023.09.30

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親しいお客様達とお話をしていて、ふとし
たついでに言われました。

「中村さんは良いですね。」
「ちゃんと会計事務所の人に見える。」
とのこと。

要は
・まじめそう
・ちゃんとやってそう
・正確に計算とかできそう。
とのこと。


「それって良いことですか?」
と聞いたら
「もちろんですよ」と言われました。

会計事務所には、会計事務所として期待す
ることがあって、その通りのイメージでい
てくれた方が安心するから、とのことでし
た。

それであれば良かった。
イメージは大切です。

私が適当でいい加減そうに見えたら、たし
かに商売にマイナスの影響を及ぼしそうで
す。

また、これは私だけでもいけません。
そのため、私達の事務所ではずっと前から
メンバー向けに「ドレスコード」と称して
基準を定め、守らせています。

「会計事務所職員として、顧客が経営情報
を託するに値する品位を持っていること。
」で始まる、
運動靴、スニーカーはダメだとか、肌の露
出が多いのはダメだとか、まぁまぁ堅苦し
いルールです。

なので、これについては賛否の「否」も聞
こえてきそうです。

今の時代どうなの?
銀行員だってポロシャツで歩いていますけ
ど。

とかあるかもしれません。

はい。
以前は、私達のドレスコードには銀行を【
参考業界】として基準にしていた時期があ
りました。

ただ、昨年でしたか、ある社長と話してい
たら、
最近銀行の担当者が普段着のような格好で
来るようになった、とおっしゃいました。
色も派手で驚いた、と。

そのとき、必ずしもプラスの言い方ではな
いように感じましたし、それによって銀行
が成長し、銀行員が尊敬されているわけで
もなさそうなので、現在は【参考業界】に
銀行を掲げるのを外しています。

生保業界も銀行と同じかもしれませんが、
以前、生保のトップセールスマンの著書を
読んだことがあります。

その方もイメージを大切にされていました。

大切な家族や自分の将来とオカネを委ねる。
その相手として自分がふさわしく見えるか
どうかを常に気にしている。
だから自分は常に白のシャツでいるのだ、
とのことでした。


別にどの会計事務所もGパンをはくべきで
はない、とか言っているのではありません。

親しみやすさを訴求する方針で、それにふ
さわしいと考えるならそうすれば良い。

お客様を向くのか従業員を向くのかでも判
断は変わると思います。
「うちは普段着でOKの働きやすい会計事
務所です」を訴求したければそうすれば良
い。

つまり、誰に対して、こうとらえてほしい。
それを意識してイメージづくりをする必要
がある。
という話です。

うちの場合、お客様向けのイメージとして
は、まぁまぁ狙い通りになっていて良かっ
た。そんな話をお伝えしました。

ブランディングの一つかと思いますが、皆
さんもイメージを大切に。


■まとめ
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イメージは大切

■編集後記
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上記のお客様達からは、
そんなイメージだから中村さんは小さい頃
から家で勉強ばかりしていたんでしょ、と
も言われました。

でも、そんなことを聞いたら、親や実家の
ご近所さんはとても驚くと思います。

なにしろ、ろくでもない小学生でしたから。

たとえば、私は結婚するとき、妻と一緒に
ご近所にも挨拶して来いと実家で親に言わ
れたのですが、とても嫌でした。

想像通り、「小さい頃はこんなことをして
いたよね」と言われまくり、妻は驚いてい
ました。

トイレットペーパーを道路上で転がして長
さを実測していたよね、とか。

それ以外にも
・たくさんの選挙ポスターをはがして丸め
 てサッカーボールにしていた
 (ウラの粘着テープのようなもので丸め
 やすいので)
・工事現場に置いてあったセメントを使っ
 て小川をせき止めた
 (土だけでやるより強固になるので)
・迂回表示の電球を抜いて、上に放り投げ
 て道路で割っていた
 (真空なので、割れるときにポンッと良
 い音がするので)
等々。

自分でも思い出せる、良くないことがいく
つかあります。

なお、これに関連して言うと、
「やらなかったことの後悔は、やった後悔
よりも大きい」という話がありますね。

でも、あれは必ずしも正しくはありません。

今でも思い出せる、私が当時かなり後悔し
たことがあります。

昭和の時代ですから乱暴な話ですが、ある
とき道路にキーがついたままのロードロー
ラーがありました。

ロードローラーとは、道路舗装のために使
う、大きなローラー2つが駆動する重機で
す。

そのロードローラーはご近所の玄関方向を
向いて停まっていました。
周りには誰もいません。

私はその運転席に座り、キーをONにしよ
うと思って直前で思いとどまりました。

止められなかったらこのままご近所さんの
家を破壊してしまう。

その時の私は、「なんて俺は意気地がない
んだ」という、ほぼ意味不明の自己嫌悪と
後悔の念を強烈に感じました。

でも今は、やらなくて良かったと思います。
「やらなかったことの後悔」は微塵も感じ
ていません。