第104回 海外不動産と節税

  • レポート
  • 2014.02.28

最近お客様で海外の不動産を購入されるケースが増えています。

マレーシア、インドネシア、フィリピン、米国本土、ハワイ、、、

自らの居住目的を除くと
前者は完全にキャピタルゲイン(値上がり狙い)
後者(米国やハワイ)は
インカムゲイン(家賃収入)、 節税
(+あわよくばキャピタルゲイン)

昨日は米国本土で購入したお客様、ハワイに購入予定のお客様、と会ったりメールでやり取りしました。

ただ、ハワイの不動産で「節税」は、ぴんと来ないかもしれませんね。

この理由は、日米の建物に対する考え方、価値の違いにあります。
日本では古い木造の一軒家を買うとほとんど土地代ですが、米国では8割が建物の値段だったりします。

建物は減価償却という制度を使って費用にすることができます。
そして、日本に住む人の税金計算は、どこの物件だろうと同じ。

木造新築なら22年で費用化。
4,400万で買えば1年あたり200万円が費用。

22年経過した木造中古なら4年で費用化なので
4,400万で買えば1年あたり1,100万円費用。

そうなると、中古を買えば最初のうちは不動産所得は赤字。
この赤字を使って、給与や事業の所得税の還付を受ける、ということができるのです。

私共のような会計事務所では海外物件を扱う不動産屋さんから、この視点で組まれた物件の紹介をいただくことがあるのですが、これまではもっぱら情報をいただくだけでした。

ただ、最近は実際に買う人、真剣に検討する人が増えてきた感があります。

不動産投資に興味のある方が増えてきているようですが、リスクを考慮しつつ、国内不動産だけでなく海外にも目を転じると良いかもしれません。

(注)
別荘をちょっと貸して損失を出した不動産所得の赤字は、給与等と通算できないことになっています。

*************************** まとめ ********************************

ハワイの物件で大家さん。
こんな方が増えています。

***************************あとがき**********************************

以前の回で
>今度中学受験のお客様のご子息は、特に
>過酷な受験勉強をすることなく、慶応を
>滑り止め(!?)にするほど優秀です。
>小さいときからテレビを見せないので、
>暇があれば本ばかり読んでいたことも良
>かった、ということなので

と紹介したお子様。

先日合格発表があって、
本当は行きたかった早稲田に落ちてしまったので、やむなく慶応中等部に行くことになりま
した、とご報告をいただきました。

早稲田対策の塾に行ってたのにな、とのこと。
立教、明治も受かったとのことですが、本当に慶応を滑り止めにするとは。。。