第122回 石田純一方式

  • レポート
  • 2015.08.31

「恋愛は確率だ。」
以前、バラエティ番組で石田純一さんが言っていました。

出演者たちは爆笑していましたが、私はなるほどなぁ、と深く感銘を受けました。
単に女たらしのオヤジだと思っていたわけですが、やはりさすがだと。

ご本人の解説によると、
100回に1回振り向いてくれるのであれば、
もしくは、100人に1人の確率で成就するのであれば、

100回アプローチすれば1回うまくいくし、1,000回アプローチすれば10回うまくいく。
つまり、回数を増やせば結果は自ずとついてくるとのこと。

もちろんその過程において、確率自体を高める工夫は続けていく。
なるほど。

そして、これを受けて私が考えるに、ビジネスシーンにおいてもまさに同じだということです。

採用であれば・・・
上記をそのまま適用して
面接人数×●%=採用人数

そうであれば、採用人数を確保するには●%を高めることはもちろん重要ですが、面接人数を増やすべきです。
その中にはお互い気に入る人が必ず出てくる。

また、
顧客獲得であれば・・・

広告表示→クリック→問合せ→面談→受注
という流れで、それぞれ次のステップに移る際に10%になるとしたら、、、

受注までに「→」は4つありますから、
広告表示×0.1×0.1×0.1×0.1=受注

広告表示に対する受注確率は0.01%。
1万件広告を表示すれば受注が1件取れることになります。

そのためには、各パーセンテージを高めることももちろん重要ですが、2件受注したければ2万件広告を表示すれば良いことになります。

最近は少子化と景気回復が重なって人材確保に悩むお客様が増えてきました。

そのような社長さんに「私は石田純一方式で考えてます」とお話しすると、「え、何ですって?」と興味深く聞いてくれます。
(その社長の顔は残念ながら半笑いですが、、、)

確率を高めて試行回数を増やせば、その分だけ成果が得られます。
ここに議論の余地はありません。

石田純一方式。
皆さんも日常生活やビジネスシーンに取り入れていきましょう。

*********************** まとめ *****************************

確率を高めて試行回数を増やす。

*********************** あとがき ***************************

芥川賞受賞作、ピース又吉さんの『火花』を読みました。

厳しい芸人さんの世界が題材ですが、社会でどう生きていくのか。
純粋に信じる道を究めるのか。
折り合いをつけて、悪い言い方をすると迎合しながら生きていくのか。

面白いだけでなく、自分自身について考えさせる良い本だと思いました。
良い映画や本は、観終ったあと、読み終わった後にその世界が自分の中で続いている感じが残りますがこれもそうでした。

しかし、又吉さんは多才ですね。
芸人だけでなく作家であって、サッカーも上手。
私は中学を含む4年間、関西におりましたが、北陽高校サッカー部と言えばサッカーの名門として有名でした。

その上で自らをアホと呼び、今日は「アホが書いた小説、読んでください」とCMをしていました。
なんとも憎たらしく格好良い。