第124回 薬指

  • レポート
  • 2015.10.31

先日、社員の女性が結婚し、他の社員とともに披露宴に招かれました。
世代的にはお父さん、お母さんの方が近くなる中、主賓としてあんな挨拶で良かったのかな、と自問しながらも、良い時間を共有させてもらいました。

こう始めると、タイトルからは結婚指輪を連想するかもしれませんね。

でも違います。

皆さん、ご自分の人差し指と薬指の長さを比べて見たことはありますか。
以下を読む前に一瞬だけ比べてみてください。

通常、男性の薬指は人差し指よりもわずかに長く、女性の人差し指は薬指よりもわずかに長い。
そして、この差には意味があるそうです。

先日『競争の科学』という本を読みました。

そこでは、
「企業家の手の写真を分析した結果、研究者の予想どおり、成功している起業家ほど、人差し指よりも薬指が長いことがわかった。
最も成功した起業家たちは、人差し指よりも薬指が1、2割長かった」
という研究成果が紹介されていました。

これは迷信ではないそうです。

「指の長さは、起業家が母親の子宮にいたときに起こったことを示す指標なのである。」
「胎児の薬指には、両方のホルモンの受容体がある。
人差し指には、薬指よりもこの受容体が少ない。
テストステロンは胎児の指を長くし、エストロゲンは指の成長を抑える」
「奇妙に聞こえるかもしれないが、薬指と人差し指の長さの比率は、空間認識能力、リスクテイク、自己主張のような資質と関連があることが知られている。」

とのこと。
そして、冒頭、女性の女性の人差し指は薬指よりもわずかに長いと紹介しましたが、
「イタリアの女性起業家全般に男性と同じパターンが見られた。
彼女たちの薬指は、人差し指よりも長かったのだ。」そうです。

テストステロンというのは、簡単に言うと、その人の立場で最適とみなされる行動を誘発するのだそうです。

サッカー選手なら他の選手の役に立とうと献身的な行動を取り、
消防士なら燃えさかる建物に飛び込む、というような。

私自身は、まじまじ見ても、残念ながら平均的男性の域を出ません。

本稿ご覧の人の中で、自分の薬指は格段に人差し指よりも長いぞ、ということであれば、今すぐ起業すべきかもしれませんね。(笑)

そして、既に起業している方であれば、より自信をもって進んでください。

今回はコーヒーブレイクのようなお話でした。
お酒のつまみにでも使ってください。

*********************** まとめ *****************************

成功している起業家ほど、人差し指よりも薬指が長いらしい。

*********************** あとがき ***************************

今年2月、来秋に2.5億を準備しなければならない、と算段していた社長のお話をメルマガに書きました。
http://archives.mag2.com/0001000369/20150215200000000.html

その社長、経営する会社のうちの1社をM&Aで株式譲渡し、なんと今秋に準備完了してしまいました。
それも必要額の約4倍。

私もその過程に関わらせていただきましたが、株価算定や買収監査(デューデリ)への立会や質問への回答等、技術的に支援しただけで、相手先の選定から交渉まで、ほぼすべて社長自らコントロールした成果です。
こんなに鮮やかにすぱっと決まったM&Aは珍しく、あっぱれとしか言いようがありません。

先日、その社長と親しい経営者2人を交え、4人のお祝い会を開催しました。

まぁお祝いですから、ということで私を含む3人で勘定を持ちましたが、何か変だな、という話になりました。