第160回 応援

  • レポート
  • 2018.10.31

頑張っている若い人は応援したくなる。

クライアントの社長から聞くことがあります。
仮にその人が、自分に要らないものを売りつけてくる営業マンだったとしても。

昔はそんなもんかな、と思いました。
でも、私もそれなりに年をとってきたのでわかる気がします。
私自身そう思うことがあるからです。

そして、振り返ると、過去の自分にも、そうしてお付き合いを始めてもらったお客様がいたのかな、ということも。

先日引退した巨人の杉内投手は、
「若い選手と過ごす時間が増え、心から後輩を応援するようになっていた。
勝負師として違うかなと感じました」
と言っていました。

彼はまだ37歳ですが、本来はライバルとして対抗心を燃やすべき相手を応援している自分に気づいたようです。

勝負の世界で生きてきた人ですらこうなるわけですから、人間には、広い意味で後進を応援する本能が備わっているのかもしれません。

母性本能ではないでしょうが、それに類する何かが。

広く種の保存を考えれば、我が子でなかったとしても、自分よりも年下の世代に後を託そうとする気持ちを抱くことは理にかなっています。

であるなら、若い人は、それに訴えるだけの頑張りを見せることも成功の秘訣なのでしょう。

あからさまにアピールするのは逆効果ですが、真剣に頑張っていれば仕事の成果に現れます。

クライアントやまともに見る目のある上司であれば応援してくれるはずです。

その結果、良い案件を振ってくれたり紹介してくれるし、引き上げようという気持ちになってくれます。

私自身、先日関わった不動産会社の若手営業マンが、とても頑張っていて気持ち良い対応をしてくれたので、特にお客様でもなく義理もないのに、クライアントであるドクターをご紹介しました。

一方で、適当に手を抜いていることがわかる人は、当然応援しようとは思いません。
時間がもったいないですから特に邪魔も意地悪もしませんが、要はスルーです。

おじさんになると時間の大切さもわかっていますから、無駄なことに関わりたくないですし、関わらざるを得なければ必要最低限で済ますようにします。

 

ということで、せっかく仕事をするのであれば、そこで応援してもらえるぐらいに頑張りましょう、ということを書かせていただきました。

 

私だってまだまだ上の世代の方々がいらっしゃいますし、応援してもらえるように頑張ります。

 

 

*************************** まとめ ********************************

 

応援してもらえるぐらいに頑張る。

 

***************************あとがき*********************************

それなりに、自分はおじさんになって落ち着いていますよ、といった感じで本稿を書きました。

ただ残念ながら、人間ができていないな、と後悔というか反省することがいまだに多々あります。

今週あった税務調査でも、こちらを特に攻撃する意図がない調査官に対して、その不備を必要以上に指摘してしまいました。

まわりが気づかないくらいのわずかな踏み込み方の違いなのですが、少なくとも自分にはわかります。

駆け出しの頃は、お客様である社長の前で良い格好をすべく、気負って意図的にやったこともありましたが、今は不必要に人の気分を害することのないよう気をつけているにもかかわらず。

相手が、敵である調査官だったとしてもそれは避けるべきでした。
ちょっと反省しました。