(メルマガ)最近の法人化事情

  • レポート
  • 2012.12.15

☆★☆────────────────

~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント

────────────────第83号

多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。

なお、筆者執筆中の(株)ASC・中村会
計のHPのASCレポート
(http://www.asc-report.jp/)との関係
は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
___________________
目次
■今回のテーマ:最近の法人化事情
■まとめ
■編集後記
___________________

■最近の法人化事情
___________________

私共では法人の設立からお手伝いすること
が多いのですが、最近は株式会社以外の法
人を採用されるケースが増えてきました。

特に下記の2つ。

今後のビジネスを法人化したい、という場
合の参考にしてください。

特に最後の方は、なにかいかがわしい記述
のようになっていますが、普通にある本当
のことなので。

念のため、※※の部分は特に、私共が対応
するケースから見た私見であることをお断
りしておきます。

(1)合同会社
※※オモテに出ない会社の採用が多い※※
※※(違法という意味ではなく、副業※※
※※や投資で稼ぐ器として、プライベ※※
※※ートの資産管理会社等として、と※※
※※いう意味です。)       ※※

(解説)
簡単にいうと、株式会社の廉価版。

唯一のメリットは設立コストが安いこと。
株式会社で20万近くかかるものが6万以下
で済みます。

しかし、それ以外には特段メリットはあり
ません。

税金の取扱は株式会社とまったく同じ。
また、対外的な信用もまだまだ乏しい。

さらに、資金だけを出す人が例外的な位置
づけで、これも株式会社との大きな違いで
す。

そして、細かい点ながら気にされる方も多
いのが、代表者の呼称が「代表取締役」で
はなく、「代表社員」となるという点です

(2)一般社団法人
※※「公的」と見せたい場合に採用さ※※
※※れることが多い。       ※※
※※(自社で創設したライセンスの認※※
※※定機関として。その他利益追求と※※
※※は無縁に見せたい場合など。) ※※

(解説)
公的に見えるということは、接する人に安
心感を与えますから、魅力的な器です。

この目的にはこれまで、NPO法人がよく
使われました。

ただ、作るのは簡単、規制も緩やか。その
ため、正式名称である「特定非営利活動法
人」という印象を悪用して詐欺等の犯罪に
使われるケースまで出てきて、イメージが
少々悪くなってきました。

その代わりというわけではないのですが、
一般社団法人の人気が高いようです。

ただ、実態は会社と同じというケースが多
い。

税金の扱いも、残余財産は国に寄付します
と定款で決めるとか一定の条件をクリアし
なければ、まったく普通の会社と同じ税金
がかかってきます。

設立コストは合同会社よりは高く、株式会
社よりは安い10万ちょっとでできます。

なお、この組織の一番えらい人は、「代表
理事」です。

この呼称もたしかに公的に見えて良いかも
しれません。

※※  典型的な利用スタイル   ※※
※※               ※※
※※ある商品を展開するビジネスに3※※
※※つの法人形態を使い分ける。  ※※
※※               ※※
※※一般社団法人A・・・(社)A ※※
※※株式会社B・・・(株)B   ※※
※※合同会社C・・・(合)C   ※※
※※               ※※
※※商品の認証、その取扱できる個人※※
※※や団体へのライセンス発行を  ※※
※※(社)Aが行う。(社)Aには ※※
※※学識経験者等が理事に入っている※※
※※。              ※※
※※               ※※
※※商品の販売やフォローといった対※※
※※外的に儲ける部分は(株)Bが行※※
※※う。             ※※
※※               ※※
※※オーナーは(合)Cで(株)Bに※※
※※対するコンサルティングフィーを※※
※※受取る。           ※※
※※(合)Cでは、他のオーナーの個※※
※※人的な資産も保有し、管理してい※※
※※る。             ※※

最近の動向をまとめてみました。
今後、ご自身のビジネスを法人化したい、
という場合の参考にしてください。

■まとめ
___________________
(株)だけでなく(合)、(社)もツール
として考えてみたらいかが?

■編集後記
___________________
新設法人の銀行口座が作りにくくなった。

昨年秋くらいから言われていることですが
さらに状況は悪化しています。

またここで書くことがあるかもしれません
が、その対処法は実際に法人化される際に
お伝えしておりますのでお尋ねください。
___________________

メールマガジン「成功の研究」

☆発行責任者:中村健一郎
☆公式サイト:https://www.ascinc.co.jp/
☆問い合わせ:info@ascinc.co.jp
☆登録・解除:
http://www/mag2.com/m/0001000369.html