(メルマガ)老後2千万問題

  • レポート
  • 2019.08.15

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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント

─────────────── 第243号

多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。
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目次
■今回のテーマ:老後2千万問題
■まとめ
■編集後記
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老後に2千万ないとまずい。

ちょっと前、金融庁がこう発表したことに
ついて、国の責任を放棄しているとかなん
とか、野党が大騒ぎしました。

それに乗っかったマスコミが輪をかけ、驚
いた与党が火消しに走り、本当のことを言
った人が糾弾されて馬鹿を見る事態となり
ました。

これはどのくらい問題なのか?
少し冷静になって見てみましょう。

金融庁の「金融審議会?市場ワーキング・グ
ループ報告書」
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

ここではたしかに
「高齢夫婦無職世帯の平均的な姿で見ると
、毎月の赤字額は約5万円となっている。

「20~30 年の人生があるとすれば、不足額
の総額は単純計算で 1,300 万円~2,000万
円になる。」
としています。

計算は結構単純で
夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職
世帯

支出平均=263,718円
収入平均=209,198円
つまり、マイナス5.5万円/月

20年続けば
5.5万×12か月×20年=1,320万≒1,300万

30年なら
5.5万×12か月×30年=1,980万≒2,000万

ただこのマイナス5.5万。
教養娯楽に2.5万、
交際費等のその他の消費に5.4万
計8万近くを使った上での話です。

ですから不足すると直ちに死んじゃうよう
な話ではありません。

また、視点を変えると、
2人でまったく働かずに人並みの生活をし
ても、月5万確保しておけば年金等で何十
年の単位でずっと生きていける、
と言っています。

見ようによっては、ありがたい話ですらあ
り、そもそも報告書を読むと、結構まじめ
に日本国民の将来を考えていることがわか
ります。

過去にまったく想定しなかったレベルの少
子高齢化が進行しているわけですし、上っ
面・言葉尻を捉えて悪口を言っている政治
家に乗っかっていれば何かが解決する話で
はありません。

この問題に関して言えば、まずは5万が本
当に不足するのか自分で考えて見ると良い
と思います。

自分は、モデルとなった「夫65歳以上、妻6
0歳以上の夫婦のみの無職世帯」とまったく
同じ生活を送るつもりなのか?

そう考えると、報告書が示したほんの一例
に声を荒げて悪口を言うことの馬鹿らしさ
が分かると思います。

思考停止と他者依存。
成功や発展とは無縁の、生きていく上でも
っともやってはいけないことだと思います

■まとめ
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自分のことは自分の頭で考えよう。

 

■編集後記
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夏休み、ある県に家族旅行に行きます。

ちょうど15日が出発日なので何ごともな
ければ、このメルマガの発信日にはその県
にいるはず。

今回の旅のテーマは「家族の誰も行ったこ
とのない県に行く」です。

それが目的なので、現在は交通機関と宿の
手配を済ませただけの状態。

そこで何をするか、どこに行くかがなかな
か決まりません。
調べていても、とりたてて行きたいところ
が見つからないのです。

検索を続けていて「なんか困ったなぁ」と
手を休めたとき、
50年近く生きてきて行ったことがない、
というのはこういうことか!!
妙に納得しました。

仕事でも遊びでも修学旅行のような学びの
場でも、一度も行かなかっただけの理由が
ありました。

かなり失礼な話なので具体的な県名を出せ
ませんが、その何もないと思ったところに
隠された魅力を探しに行ってきます!

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