第169回 社長列伝(10)探偵

  • レポート
  • 2019.07.31

 

今回は以前何回か書いた「社長列伝」シリ
ーズの10回目として。
過去の社長列伝には

銀座決戦
http://www.ascinc.co.jp/report/342/
カードカウンター
https://www.ascinc.co.jp/report/1005/
潜入捜査官
http://www.ascinc.co.jp/report/358/
詐欺師との戦い
http://www.ascinc.co.jp/report/422/
昭和の職人?
http://www.ascinc.co.jp/report/430/
来秋に2.5億
https://www.ascinc.co.jp/report/1095/
なんでもできる
http://www.ascinc.co.jp/report/484/
働きすぎ?
https://www.ascinc.co.jp/report/1177/
オカネと勇気
https://www.ascinc.co.jp/report/1189/

がありますのでそちらをご覧ください。

探偵業のお客様がいらっしゃいます。

私よりも少し下の40代半ばの社長は、若
い頃からこの業界で経験を積んでこられま
した。

興味深いお話をいくつも伺いました。
書けることだけ書きます。

平成17年だかに探偵業にも規制が入った
そうですが、その前は何でもありだったよ
うです。

たとえば、
「××の倉庫街に夜○時に来てくれ。」
との依頼。

オートバイで乗り付けるとそこには赤い車。

窓が数センチだけ開き、そこから札束が。

「調査結果は来週の同じ時間にここで聞く。

と言い残して走り去る。

依頼人が誰なのかもわからない。

そんなドラマみたいなことが実際にあった
そうです。

「今はそんなことはないんですか?」と私。

「今はダメですよ。
札束が出てきたすき間に契約書を差し込ん
でサインしてもらわないと。」
と笑いました。

また、今でこそ反社会的勢力とのお付き合
いは避けるように慎重にやっているが、以
前はそのあたりも曖昧だったとか。

若き日の社長が捜し人の依頼に応え、なん
とか発見して報告。

その翌日。

探し当てたその人の死亡記事が報道される、
ということが一度ではなかったとも言って
いました。

今も張り込みはあるけれど、ITデバイス
も装備してやり方は変わってきたそうです。
事務所もおしゃれな街にあります。

なぜここなんですか?
と聞いたら、
「たとえば新宿にうちの事務所があったら、
怪しすぎて誰も入ってこれないでしょ。」
と言っていました。

逆恨みをされてもおかしくない商売ですが、
そんなの滅多にありませんよ、とも。

浮気を指摘されて怒る人には、「浮気をし
たことがダメなんでしょ」と言えば分かっ
てもらえます、とのことです。

でも本当かな。

お話をするととても楽しいのですが、ちょ
っと話しただけだと隙のない雰囲気。
何かをやったら100倍になって返ってき
そうなオーラがそうさせているような気が
しました。

調査手法のコスト対効果についても持論を
展開され、経営者としても優秀な方です。

世の中にはいろいろな商売があるのですね。

私は、社長と同じくらいの人生を過ごして
きているわけですが、まったく別の世界で
過ごすと、当然ですが、まったく違う能力
・雰囲気が身に着くのだな、と実感しまし
た。

(同じようなことは、お客様相手に結構頻
繁に感じるのですが、今回も。)

■まとめ
___________________

(当然のことだが)
世の中にはいろいろな商売があって、
まったく別の世界で過ごすと、まったく違
う能力・雰囲気が身に着く。

■編集後記
___________________

『世界の覇権が一気に変わるサイバー完全
兵器』という本を読みました。

アメリカ人の記者が米国とロシア・中国・
イラン・北朝鮮などとのサイバー攻撃のや
り取りの実態を記していますが、驚きまし
た。

ファーウェイとの取引を禁止して解決でき
るレベルではない問題がものすごいスピー
ドで実際に行われている様子がわかります。

核兵器は確かに恐いけど実際には使えない
兵器。

一方で、サイバー兵器は日常的に使われて
いて、アメリカも、中国やロシアにひどい
目にあわされているようです。

都市が停電させられるとか以上のもっと重
要な部分、アメリカの民主主義の根幹を攻
撃されています。

ロシアによる大統領選挙への介入は紛れも
なく、その手法としてはたとえば、アメリ
カ人を装って架空の対立する団体を1セッ
ト作る。

両陣営に巧みにアメリカ市民を参加させて
分断を煽る。
とか。

それが工作員を送り込むことなく、SNS
上で遠隔地から簡単に行われています。

私達が安全でいられるのは(少なくとも安
全だと思っていられるのは)、単に狙われ
ていないだけなのだと思いました。