(メルマガ)格差について

  • レポート
  • 2022.01.15

格差社会がどうこう、って言われます。
でもそんなの前からあったけどな、という
のが私の実感。

私は、以下の「あとがき」の通り、関西の
高校に入学しましたが、
https://www.ascinc.co.jp/report/418/
父の転勤が終わるというので、2年生から
都内の私立高校に編入学。

そこの同級生達は違ってました。
特に付属の幼稚園や小学校から上がってき
た人たち。
・毎日自宅からタクシー通学の女子。
・雨になるとベンツで送迎されてくる女子。
・同級生の家(目黒)に遊びに行ったら
 -大きな庭に鯉が何匹も泳ぐ池
 -なんだかわからないけど大きな勲章
 -別棟とをつなぐ渡り廊下
 (大河ドラマの武家屋敷で見るような)
 -徹夜でマージャンをしたまま寝てしまい、
  目覚めたらお手伝いさんがお掃除中。
・そのまま付属の大学に進学したら
 -常に高級車を運転して通学してくる奴
 -普段からブランドもののスーツしか着て
 こない奴

いろいろいました。
平凡なサラリーマン家庭で育った私にはび
っくりすることばかり。

こういう人たちはマンガやドラマだと嫌な
奴というのが相場ですが、実際は違います
ね。
余裕があって、おだやか。
むしろ良い人たちでした。
(もちろん嫌な奴もいます)

もともと彼ら彼女らにとっては当たり前な
ので態度が自然で嫌味じゃない。

つまり、まったくかなわないわけです。
仮に将来がんばって金持ちになったとして
も、そんなガリガリやっている時点で違う
ので。

今の格差社会はもっと深刻だ、と言われれ
ばそれまでですが、私が格差を知った高校
時代。
面白くない感情を抱いたことも確かですが、
今振り返ると、決して嫌な記憶ではありま
せん。

さらに言うとこの格差。
最近、日本電産の永守会長の著書『成しと
げる力』を読みましたが、会長の幼少期の
エピソードに読む格差はレベルが違ってい
て、私の話など格差ではなく誤差といって
良い。

政治や社会全体としては、チャンスを公平
にして格差が固定化しないようにする努力
は続けるべきでしょう。
ただ、個人レベルで言えば、格差は所与の
ものとして受け入れて生きていくしかない
のかな、と思います。

そもそも格差って経済的なものだけではあ
りませんね。

たとえば見た目の良し悪し。
これだけで埋めようのない十分な格差をも
たらしていますが、こちらは皆、所与のも
のとして受け入れて生きています。

ファッションに気を遣う、メイクをする、
サプリを飲む、ダイエットをする、思い切
って整形する。
政治や社会のセーフティネットなどをあて
にせず、しっかり自分自身で解決のために
努力しています。

格差を受け入れて、自分自身で解決のため
に努力する。
この気持ちが大切なのかな、と思います。

■まとめ
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格差は今に始まった話ではない。
個人レベルでは、受け入れて自分で解決の
努力をするしかないのではないか。

■編集後記
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なんとこの時期に、銀座ですし屋を開業し
たとお知らせを受け、招待された数人とご
一緒しました。

各業界のトップクラスの人が多く、もはや
自ら働く必要がないような人もチラホラい
るのですが、そういう方たちは普通の人以
上に周囲の人への気遣い・所作が丁寧。

こうした機会に出かけていくと、自分がけ
っこう適当なことに気づき、いつも少し反
省しています。

たとえば、一番稼いでいる(と思われる)
人が、別れ際、一番しっかり頭を下げて皆
に挨拶していました。
まさに、実るほど頭を垂れる稲穂かな。