(メルマガ)おすすめ本R5
- レポート
- 2023.07.15
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古くからのお客様に、本を貸し借り、とい
うかあげたりもらったりの関係の方がいら
っしゃいます。
お互い金儲けが好きで、一緒にうまい話に
乗っかって損したりしていますが、本につ
いてはほとんど金儲けとは無縁のものをや
り取りしています。
その時々に読んで面白かった本を相手にあ
げる、という緩い基準。
最近やり取りした本はどれもおもしろかっ
たので、書評をかねて示します。
皆様も参考にしてください。
1.いただいた本
(1)『街とその不確かな壁』村上春樹
村上ワールド全開です。
私は、昔読んだ『世界の終わりとハードボ
イルドワンダーランド』が村上作品の中で
も好きなので、その派生作品とも言える本
作も楽しめました。
死んだ一角獣を焼く煙が空に向かって上が
る冬
夢を読むためにひたすら図書館にこもる「
僕」
それを手伝ってくれる「君」
なんなんだ、という気持ちになりますがそ
れが良い。
(2)『オール・ノット』柚木 麻子
さえない女性が主人公。
でもページをめくる手がなかなか止まりま
せん。
最後、近未来に登場する四葉さん(主人公
に深く関わる登場人物)のしぶとさに驚き
ました。
私共の横浜支店近隣、石川町、元町、山手
あたりが舞台。
お勧めされなければ読まない類の本なので
良かったです。
(3)『ラザルス: 世界最強の北朝鮮ハッ
カー・グループ』ジェフ・ホワイト
貧しいはずの北朝鮮がなぜあんなにロケッ
トを打ち上げられるのか。
昔は偽札づくりなどやってましたが今はネ
ット犯罪。
実際の事件や手口が取材で明らかにされて
います。
すごいのですが、こんな盗みを国家を挙げ
てやっていて、あの国では子供に道徳をど
う教えているのか不思議に思います。
2.差し上げた本
(1)『天路の旅人』沢木耕太郎
沢木耕太郎ここにあり、という地道な原始
資料分析の集大成の作品です。
盛岡の化粧品店主としてひっそりと死んだ
おじいちゃんの壮絶な過去。
沢木耕太郎はノンフィクション作家の代名
詞。
つまり実話ですから、びっくりするはずで
す。
下記に序章がありますので読んでみてくだ
さい。
https://www.bookbang.jp/article/746751
(2)『安倍晋三 回顧録』安倍晋三
安倍さんには賛否両論あったのだと思いま
すが、いかに国を考えていたのか。
いかに世界のトップと渡り合っていたのか。
具体的なエピソードとともに知ることがで
きます。
あぁあれはそういうことだったのか。
ということも多いはず。
余人をもって代えがたい。
改めて残念になります。
(3)『月と散文』又吉直樹
ピース又吉さんのエッセー集。
相変わらず良い。おもしろい。
ただ、彼のエッセー集なら、まだお読みに
なられてなければまずは『東京百景』をお
勧めします。
特にその中の1つ「池尻大橋の小さな部屋
」
ちょっとネット検索してみても分かると思
いますが、思わず泣いてしまったという人
も多い。
私もとても切ない気持ちになりました。
今回はカネ儲けとは無関係の書評をお届け
しました。
成功!、成長!、効率化!、付加価値!、
コスト対効果!とかばかりだと人間として
のバランスがおかしくなるので、たまには
こういうのも良いと思いまして。
■まとめ
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カネ儲けとは無関係の書評をお届けしまし
た
■編集後記
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昼休みが終わりそうな時間帯、
たまたまランチ終わりの若手サラリーマン
3人が後ろを歩いていました。
「来週は月曜が休みだから3連休なんだね」
一人が言うと、
「そうだよ。
でも俺は金曜日在宅だから4連休だけど」
と別の一人。
「あ、そうなんだ」
特にウケるわけでもなく、3人の中では自
然なことのようでした。
え?
「在宅って、在宅勤務のことだよね?」と
振り返って聞き返したくなりました。
在宅休暇?いやないな。