第68回 敵を知る

  • レポート
  • 2011.02.28

たまにご紹介しますが、
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の兵法の言葉があります。

敵というか、相手のことを良く知ることは重要ですね。

先日、私共のお客様であるA社長に対して、同じくお客様であるB社長をご紹介する機会がありました。

A社長は、B社長の会社と一緒に仕事がしたいと思っていて、A社長が夕食の席を設けることになりました。

その数週間前から、A社長は私に対して、
B社長の趣味、料理の好き嫌いやお酒が好きかどうか・その場合のお酒の種類、色々尋ねて来られました。

そして、当日。
B社長の「この店気になっていたんですよね。」という一言からお話は始まりました。
その後、共通の趣味の話題で盛り上がり、ビジネスに話が及び、それでは今度またご一緒しましょうということになりました。

私も両方からお礼を言われ、大変良い時間を過ごせました。

相手を研究することはとても重要なわけです。

ある本に、
人は、自分の好きな人と仕事をしたがる。
人は、自分を好きな人、自分に興味のある人を好きになる。
と書かれていました。
その通りだと思います。

では、自分のことを好きかどうかをどうやって人は判断するか?
直接「好きです」という場面を除けば、普通は自分のことに強い関心を持っている人です。
関心を持っているかどうかは、自分のことをどの程度知っているか、知ろうとしているかで判断できます。

意中の相手とビジネスをしたい、意中の会社や組織に入りたい。
そんなときは、まずは相手をしっかり研究することが必要です。

*********************** まとめ *****************************
敵を知れば(さらに己を知れば)百戦危うからず

*********************** あとがき ***************************

先日、求人をかけていると書きました。
新卒なので資格や経歴があまり変わりません。
学校・学部まで同じことすらあります。

では最終的にどう判断するか?
簡単にいうと熱意です。
「うちに入りたいのかどうか」

どこでも良いと思っているようならそれまでですし、○○だから是非入りたいんだということが添えてあればそちらをやはり優先します。

以前、お客様の社長からも、まったく別業界ですが同じような話を伺ったことがあります。
要は、自社を研究しているか、自社に向けたメッセージが伝わってくるかどうか。

こんなことを応募中の人が見ていたら手の内を明かすことになりますね。
ただ、問題ありません。
ここまでご覧になっている時点で、当事務所に十分な関心を持ってくれているわけですから。