第86回 太陽光

  • レポート
  • 2012.08.31

どうやら最近の旬は太陽光発電のようです。
ニュースや新聞で大企業が参入するメガソーラーの話がにぎわしていますが、個人や中小企業にとっても無縁ではありません。

25年3月までに設置すれば、
(1)42円/kwhで20年間の買取保証
(2)設備は全額投資時点で償却可能
というルールが先日決まり、私の周りでも騒がしくなっています。

(1)は、空室リスクゼロ・20年間家賃保証という不動産投資とも考えられる。
(2)は、法人・個人の青色申告事業者が適用対象者ということで、大きな節税効果があるとも言えます。

うちのような会計事務所には、特に(2)の側面からお客さんに宣伝してくれということで、大手リース会社さんから色々と提案を受けています。

たとえばその中身は、田舎の土地に下記のようなものを置き、それにリースをかける。
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2012/C007975.html
もちろん土地の手配・売電の手続きや申請は代行します。

なかなか面白いです。

私も税務の面から少し研究したのですが、高給取りのサラリーマンの節税にも使えるのではないかとも考えています。

要は、
・個人事業でこの発電事業に参入する。
・全額償却するので最初の事業所得は赤字になる。
・給与所得と通算して給与から源泉された税金が還付になる。
(通算しきれない赤字は3年間繰り越せる=3年分の給与の源泉所得税を取り返せる)

このアイデアをリース会社さんとも話してみました。
彼らの税務担当部門では、法人と個人事業者に限ってお勧めしているのでなんとも言えないとのこと。

逆に言えば、サラリーマンが個人事業者として青色申告事業者になれば良いとも理解できます。
会社には個人事業の所得がわからないように申告する方法もありますから、問題ありません。

メーカーが出力量保証をしていますし、台風等の災害リスクは保険会社が保障しますから良いのですが、後は政治リスクですね。
42円/kwhで20年間買取保証ということは今後ひっくり返ったりしないのか?

希望される方がいればおっしゃってください。
また、この見解はおかしいのでは?というご意見も大歓迎です。

もっと真剣に検討したいと思います。

*********************** まとめ *****************************
太陽光発電は検討の価値ありかも

*********************** あとがき ***************************
今回の太陽光もそうですが、光というのはどうも特殊ですよね。

光速を超える乗り物=タイムマシンと言われます。

100年前の地球を見たければ、今すぐ100光年先にある星に移動してそこから地球を見れば良いわけです。

ものすごい高性能の望遠鏡でその中の日本が見えるなら、明治の終わりを元気に生きている若い頃のひいおじいちゃんが見えるでしょう。

これが10光年先からであれば、10年前の自分が見えるでしょうが、見たいような見たくないような。