(メルマガ)失敗パターン

  • レポート
  • 2009.11.15

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~成功の研究~
知って得する起業とビジネスのヒント

────────────────第9号

多様なビジネスの現場に深くかかわる公認
会計士・税理士の立場で、見たこと・得た
知識・感じたことを、特に起業を志す人や
スモールビジネスの経営者の成功につなが
るよう、楽しく・分かりやすくお届けしま
す。

なお、筆者執筆中の(株)ASC・中村会
計のHPのASCレポート
(https://www.ascinc.co.jp/report/)と
の関係は次の通りです。
1)月末:ASCレポートの一部要約版
2)月中:メルマガのオリジナル
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目次
■今回のテーマ:失敗パターン
■まとめ
■編集後記
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■失敗パターン
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時折「色々な事業の立ち上げを見ていると
思いますが、失敗しやすいパターンはあり
ますか?」と聞かれます。

あります。

いくつかありますが、その1つとしてある
のは、立ち上げ直後から必要以上にきれい
なオフィス、新品の什器を揃えてしまうケ
ースです。
こうした会社は、だいたいその後続かない
ように思います。

これは使ったオカネそのものよりも、ここ
に費用対効果を考えるマインドの低さが現
れているからなのだと思います。
もちろん、求人を円滑にするために無理し
て良いオフィスを構えるケースもあります
から例外はあります。

しかし、さらに言うとそのようなマインド
に問題なく、また、それが本当に必要な投
資だったとしても、初期投資額が増えるほ
ど、失敗の危険は増します。

持ちガネは基本的に有限ですから、一度に
使うオカネが大きいほど、(第6回で書い
たように)「手数を出す」ことが難しくな
ってくるからです。

つまり、大きな初期投資が必要な事業は、
事業自体がリスクを持っていることになり
ます。

飲食業が難しい理由もここにあります。

自分のお店を持つことはとても魅力的なよ
うで、また、見た目の敷居の低さから多く
の方が飲食業を比較的気軽に始めようとし
ます。

しかし、言うまでもなく飲食業はかなり難
しいビジネスです。

・初期投資が大きい

ということだけでなく、
・商圏が狭い
・収益を得られる時間帯が限定されている
・労働集約的でヒトに多くを依存する
・家賃・広告宣伝等のランニングが高い
(これを抑えると売上が立ちません)
・損益度外視の参入者が多い

飲食をうまくコントロールできる経営者は
他の業種のマネジメントなど簡単にできて
しまうのではないか、とすら思います。

もちろん飲食に夢を描いている方はより慎
重に、また、別のビジネスを考えている方
はこの特徴と逆となるように仕組みを設計
したいものです。

■まとめ
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・費用対効果を考えて行動する。
・難しいビジネスの特徴を知る。

■編集後記
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来月末は大晦日です。
さすがに寒くなってきました。

そんな中、昨日も税務調査に立ち会ってき
ました。
最近少し多いなと感じていましたが、それ
は事実のようです。

調査官が言うには、背後には政治的圧力が
影響しているとのこと。

以前、税務調査は問題がありそうな対象に
狙いをつけて行っていたようなのですが、
それを「選別調査だ」と野党時代の民主党
が強く批判し、その結果、現在はたいして
問題がなさそうなところまで出かけていく
こととなっているようです。

そのために調査官達は同じ結果を得るため
に多くの労力をかけることとなり、極めて
忙しくなっているとのこと。

昨日のお客様もたいした問題がなく、調査
官は帰っていきました。

費用対効果を考えればあり得ない話ですし
、与党となって事業仕分けをしている今の
民主党なら別の判断をするのかもしれませ
んが、これもれっきとしたムダの1つです
ね。

せめて自分のコントロールできるところは
費用対効果を高めていきたいものです。
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